自然に囲まれた立地という条件から、
災害時には自助を強化して従業員を守ることが基本
日本チョコレート工業協同組合様は、1949年に全国の中小チョコレートメーカーが集結し日本のチョコレート産業の礎を築いた、共同事業システムです。常に時代のニーズを捉えたおいしいチョコレートづくりを理念と考え活動されています。
1949年にチョコレート加工工場を東京都板橋区に設立。2020年には最新鋭の機器を備えた新工場を栃木県日光市に移転しました。
今回は、日本チョコレート工業組合の総務部の保坂様にBCP対策とストックストックの導入についてお話を伺いしました。
もくじ
日本チョコレート工業協同組合様では、オフィスのエントランスの誰でも見えるスペースに「ストックストック」を設置されています。
従業員の皆さんはもちろん、来社されるお客様にもすぐに分かる場所に設置することで、災害が発生しても迷うことなく防災備蓄にたどり着けるようにしています。
すでに所有されていた備蓄食の「ビスコ」に加えて、新しく7年保存のアレルギー対応備蓄食セット「Completed Version2」を配備しました。
Completed Version2は、3日間分の食事・水が一つのボックス(ピンク色の箱)に入ったセットです。
「ストックストック」には、3日間待機用の食料と水の配備を優先しています。あえて全ての備蓄品を入れていません。
空いている備蓄庫内のスペースは、継続的に検討を進めるBCPにおいて、防災関連資材を保管するための場所として確保しています。今は、従来から保有していたガスボンベ式発電機の「エネポ」を空いたスペースに保管しています。
日本チョコレート工業協同組合様では、従来よりSDGsやサステナ案件、BCPなどを継続的に行っています。
昨年の秋からはBCPの強化に着手を行い、中小企業庁の「事業継続力強化計画」(ジジョケイ)の策定・申請を行いBCPをスタートさせました。
BCPに関しては、職員に特に関わるもので「災害が発生して食べるものがない、飲むものがない」という状況において解決策を呈示していないことを課題と捉え、
●現時点で不足しているものの洗い出し
●連絡網の整備
●防災用品の検討
をジジョケイと同時並行で考えてこられました。
日本チョコレート工業協同組合様では、
●自然に囲まれている立地であること
●近隣の国道が災害時は利用できない可能性が高い
という2つの大きな条件から、大規模災害が発生した場合は、基本的には3日間は自社施設内で職員を待機させ、職員を守る考えのうえでBCPの検討を進めています。
そのような理由から、「3日間待機」ができる環境を構築するため、まず最初に「備蓄食・備蓄水」の確保を行っています。
BCPを考えていた当初は、備蓄品は「物置」や「通常のロッカー」を想定していましたが、従業員全員が「見ただけでここに備蓄品がある」ことがわかるように「見える化」する必要があると考えていました。
ちょうどそのとき、保険代理業の第一成和事務所さんから「ストックストック」を紹介いただき、「ストックストック」であれば、多くの人の目に見える場所に防災備蓄を置いても、格好良く設置できると思い導入を決めました。
「ストックストック」を設置している場所の前は、赤い階段があり、「ストックストック」の赤色と調和して、白い空間にピンポイントカラーで赤が配されてバランスのとれた美しい空間になっています。
こちらは、当初から計画していたわけではなく、防災備蓄は目立つ方が理想的という理由で「ストックストック」のカラーは「レッド」を選択したのですが、設置してみると偶然調和したということでした。
「ストックストック」に並べられているピンク色のボックスが「Completed Version2」という7年保存の3日間の食料(9食)と500mlの7年保存水ペットボトルが3本入ったボックスです。
BCPを考えはじめた当初は、発災日の「備蓄食の配布方法」を全く決めておらず、こちらの保存食セットであれば、一人一箱持っていってもらえればいいだけなので、その手間が省けるのは助かります。
発災日は総務業務を中心に行うことが推測されるので。
「Completed Version2」の食品や水はアレルギー対応・ハラール対応の7年保存備蓄食です。
アレルギー対応の食品であることは当然ですが、日本チョコレート工業協同組合様には多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍しておられます。食品メーカーとして、食の多様性の尊重も大切な取り組みと考え、ハラール認証を取得した食品をご希望されていました。
誰もが安心して食べることができる食品であることが導入いただく決め手となりました。
日本チョコレート工業協同組合様は、食品ロスも社会の重要な課題と考えていることから、期限切れ近くの防災食についても、システムとして対策を施せる製品を探しておられました。
「Completed Version2」のメーカーであるGDAC社(グリーンデザイン&コンサルティング)は、防災食の食品ロスの削減を実行するため、防災食の入れ替え時に、所有している期限切れ前の備蓄食を、フードバンクやこども食堂に配布できる仕組みとして「サスティナブル防災システム」を導入しています。
次回の入れ替え時に、「サスティナブル防災システム」を活用することで、フードドライブを実現できる仕組みがあるので、SDGsとして取り組める点も高評価でした。
今回、災害発生時の3日間待機の備蓄品を配備しました。
今後は、災害が発生したときに「上の者がどいういうふうに指示を出すか」という指示系統の計画を行っていきたいと考えています。製造ラインや取引先の連携の構築なども検討する必要があると考えています。
物品としては、電源の確保、パソコンや職員の携帯電話の充電が確保なども行う予定です。また、この地域は冬は寒くなりますので、災害時でも温かいものがとれるように、カセットボンベ、コンロなどを用意してお湯が沸かせるようにしていく予定です。
日本チョコレート工業協同組合様は、栃木県の日光の豊かな自然に囲まれた環境の良い敷地に工場があります。それは災害時には自助が必要であることを意味します。その自助を進めていく第一歩として職員の3日間待機用の「食料・水」の確保を今回行い、災害時でも全職員の方が防災備蓄を探すことなく、BCP活動がスムーズに進むように「ストックストック」を導入頂きました。
インタビューをさせて頂いた立場としては、自助を強めることで「職員を守る」という強い意思を感じました。日本チョコレート工業協同組合様のように、自助を強めていきたい企業様に参考になる情報となれば良いと考えつつインタビューをまとめました。
今回は、ストックストックをご紹介頂いた第一成和事務所の関口氏と東京都保険代理業共同組合の井口氏と共にインタビューを行いました。
東京都保険代理業共同組合では、企業におけるBCPの推進のサポートを行っており、中小企業庁の「事業継続力強化計画」(ジジョケイ)の推進を積極的に取り組んでいます。
地震大国である日本の中小企業様のBCPが推進されることで、企業の体力を強化して、さらなる発展を遂げることができればと考えています。
(文章・写真:鳥居)
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