LPガス(プロパンガス)をエネルギーにした発電機は、ガソリンと異なり保管も安全でメンテナンスもオイル交換のみで、災害時のエネルギーとしては安心して装備できます。


ストックストックの東京事務所(台東区蔵前4丁目)には、株式会社G&ECO様の協力により「発電ステーション」として、エルソナGD1600SRが設置してあります。
「発電ステーション」とは、災害時に近隣の住民の方々に向け『発電機』で電気を供給するスポットのことです。
この度、フジガス様よりLPガスを調達できましたので「発電機の使い方」と「エンジンオイルの交換」について説明したいと思います。
今回は、Stock-Stockに保管できるサイズとして8kgのプロパンガスを所有しました。
もくじ
まず最初に、エルソナGD1600SRについて紹介します。
株式会社G&ECOの「エルソナGD1600SR」は、LPガスとガソリンの2つをエネルギー源として使える発電機です。

ただ、「ガソリンは、気温がマイナス40度でも気化し、静電気のような小さな火源でも爆発的に燃焼する大変危険な物質です。そのため、ガソリンや軽油を入れる容器は、消防法令により、一定の強度を有するとともに、材質により容量が制限されています。」(飯田広域消防本部のサイトより)であるため、オフィスに保管するのは現実的でないとストックストックは考えます。
なので弊社では、
●LPガスであれば安全に保管もできる
●ガス会社による点検も行ってもらえる
という理由から、
安心してストックできるため、LPガスを保管エネルギーとしました。

LPガスは劣化しにくく、適切な条件で保管すれば約20年もの間変質せずに利用できると言われています。ただ、ボンベは容器の再検査が6年ごと(製造から20年までのボンベ)必要です。
LPガスを防災備蓄として保管するメリットは
●長期保管が安心してできること
●発電機のメンテナンスがオイル交換以外はないこと
です。
ガソリンを使った発電機の場合は、エンジンオイルの交換の他に、キャブレターという「燃料と空気を混ぜる装置」の掃除をしないといけないようです。それに比べてLPガスの場合は一年に一度の「エンジンオイルの交換」のみで良いということです。
当然ながら毎日使っていたりする場合は、点火プラグなどの消耗品を交換する必要がありますが、備蓄用の発電機では、それほど消耗しないので交換する必要はないと思われます。
LPガス発電機のデメリットは?メリット・ディーゼルとの違い・補助金制度をご紹介(日本BCPコラム)
災害に強い分散型エネルギー、LPガスの利活用(資源エネルギー庁)

基本中の基本ですが、
発電機は「屋内で動か」してはいけません。
理由は一酸化炭素中毒になるからです。
なので、台車に、
●LPガス(8kg)
●発電機
●コードリール(10m)
●接続ホース
を乗せて、充分に換気ができる屋外にいきます。
弊社の場合は、入口に屋根のある場所があるので、そちらで発電機を動かします。

屋外に来ましたら、発電機とLPガスを画像のように並べてください。
あまり距離を離すと接続ホースが届かなくなるので、ご注意ください。
最初はLPガス側(接続1)から接続していきましょう。
排気口は屋内に向けないこと!
屋内側に排気口を向けると、思っているよりも臭くなります。

最初は、LPガスボンベと接続ホースをつなげます。
そのとき、
●緑のバルブは「CLOSE」である
●ガス栓は「OFF」である
ことを確認してください。
それから、接続ホースの「太い方」をLPガスの写真の部分に接続してください。
※この時点では接続してもガス栓は開けないでください。

接続ホースは、発電機に直接接続するのではなく、LPガスを利用する場合は、発電機の付属品の「LPガスガバナー」に接続します。
LPガスガバナーはクリップが付いていて、クリップを発電機の持ち手に挟み込むと使い勝手がいいです。

付属品の「LPガスガバナー」のホース接続部を本体側面の接続口に接続します。

最初にバルブを開けてから、
ガス栓を次に開けます。
これで次は本体上面に記載されている起動方法で発電機を動かします。

本体上面に記載されている、「LPガス」の手順で起動していきましょう。






発電機は屋外に設置しなければいけませんが、電源は屋内で使いたいので、コードリールを使って屋内に電源を供給できるようにします。


ちなみに、エルソナGD1600SRの場合のLPガスの燃費は0.46 kg/hだから、8kgだと17時間稼働できる(70%負荷の場合)ということになります。約1000W(1.53kVAx70%)が約17時間続くということです。ポータブル電源に蓄電しながら使うと長い時間使える可能性が高まりそうです。

発電機を利用したのち、停止するには、
LPガスのガス栓を閉じてください。
それから、バルブをCLOSEの方向に回します。
ホース内のガスも全て使い切った状態になると、エンジンは自動停止します。
続いて、「切替スイッチ」をOFFにして、「LPガスガバナー」を抜いて、接続ホースも抜いていきます。



LPガス発電機の唯一のメンテナンスは
「エンジンオイル」の交換作業です。
エンジンオイルの交換には、
●オイル漏斗(付属品)
●廃油入れ(自分で用意する)
●新しいエンジンオイル(自分で用意する)
が必要となります。
エルソナGD1600SRのエンジンオイルは、
●API分類 SE級以上 SAE10W-30
なので、SAE10W-30のエンジンオイルを購入しておきましょう。

エンジンオイル自体は0.4Lなので少ない量ですが、発電機を傾けて廃油を抜かないといけないので、発電機を椅子の上に置いて、斜めにする人と、廃油を漏斗に入れる人で分けると作業はスムーズに進むでしょう。
抜き取った廃油は、台東区ではそのまま廃棄できないため、近隣のバイク店に相談して引き取ってもらいました。
自治体によって処理方法が異なるため、詳細は企業の所在地の自治体の方法を調べて処理してください。
エンジンオイルを入れるのは抜くより簡単です。




以上でLPガス(プロパンガス)を使った発電機の使い方と、発電機のエンジンオイルの交換方法をご紹介しました。記事を書くために数回起動させてみましたが、上記の手順を守ればスムーズに発電できることがわかりました。
これで、ストックストックの東京事務所も「災害時の発電ステーション」として機能することができるようになりました。
LPガスで発電可能なエルソナGD1600SRについてご興味を持たれた方は、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
東京都台東区蔵前にあるストックストックの東京事務所に来ていただければ、実際に動作している風景をご覧いただけます。どれくらいの音が発生するか、どれくらい臭うのか?などを確認いただけます。その際はお問い合わせフォームからご予約ください。(ストックストック鳥居)






















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